私の部下に、なかなか仕事が進まない女性がいました。
それほど困難な仕事でなくとも、相手のことをおもんばかって、気を使いすぎるところがあり、遠慮してしまうことが原因でした。
私の部署の仕事は、現状の問題点を改善するという内容であったことから、中には変わることへの拒否反応を示す人もおり、できない理由を並べてくるのです。
そういったことをかわしながら、進めていかなければならないにもかかわらず、しんみになって話を聞いてしまうのです。
そんな毎日を送ることが辛くなり、彼女は会社を辞めることになってのですが、転職先は介護関係の仕事でした。
聞いた瞬間、介護職は彼女にぴったりな仕事だ、と思わずにはいられませんでした。
良い悪いではなく、とにかく話を聞き、その人の身になって向かい合えるのは特技であり、天性の長所といえます。
本当に良い仕事を見つけたものだ、と仕事は忙しくなり大変でしたが、私もうれしくなってしまいました。